電子レンジのオーブン機能使用時の電磁波を測定しました

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オーブンレンジの低周電場測定

電子レンジの使用時にはマイクロ波が出ていますが、オーブンで使用している時にはどんな種類の電磁波がどのくらい出ているのかを電磁波測定器を使って調べました

電子レンジは英語でmicrowaveです。直訳で「マイクロ波」になりますが、日本語で「電子レンジからマイクロ波が出てる」っていうのは「microwaveからmicrowaveが出てる」って言うのでしょうか。
それはさておき、電子レンジは水分子を2.45GHzのマイクロ波で振動させて摩擦熱で加熱します。
なので、電子レンジ使用時には前面からはマイクロ波が結構漏れ出ています。

<過去の参考記事>
電子レンジの漏洩電磁波の測定結果から危険な位置が判明
電子レンジ前面窓からの電磁波シールドに挑戦しました

それでは、電子レンジのオーブン機能を使用している時の電磁波はどの種類でどの程度なのでしょう。

電子レンジで加熱する時はマグネトロンというマイクロ波発生装置が作動していますが、
オーブン使用時はマグネトロンは作動していないはずなので高周波は少ないと予測はされます。

オーブンの電磁波測定のため、今夜はグラタンにしました。
ポテトチップスを砕いて焼いた玉ねぎとピーマン、ピザ用チーズを乗っけてオーブンで15分焼くだけで結構おいしいグラタンが出来ちゃいます。
あ、ここはレシピサイトでは無かった
それでは測定結果をご覧ください。

1.マイクロ波測定

測定器の青丸が瞬時値で赤丸がピーク値です。
マイクロ波は高周波の短い波長なので頻繁に数値が変わります。
なので、瞬時値で見るより、赤丸のピーク値で比較するほうが良いです。
ピーク値2.268mW/m2ということですが、この数値はレンジを稼働させていない時とほぼ同じ数値です。
従いまして、やはりオーブン使用時にはマイクロ波は出ていません。

オーブンレンジのマイクロ波測定

2.電場測定

次に電場を測定します。同様に測定器の青丸が瞬時値で赤丸がピーク値です。
4~7V/mと低周波の電場も稼働していない時とは変化なしでした。
そろそろいい感じに焼けてきました。

オーブンレンジの低周電場測定

3.磁場測定

最後に磁場を測定します。
おっと!56~57mGとかなり高い数値が出ました。
稼働していない時の数値が0.2~0.6mG程度なので、低周波磁場はかなり強烈に出ています
相当な電気を使って加熱しているようです。
そりゃそうです。熱風で焦がすぐらいのパワーを使っているのですから。

オーブンレンジの低周波磁場測定

4.まとめ

電子レンジのオーブン機能使用時には高周波(マイクロ波)は出ていませんでした。
低周波の電界も稼働していない時と変わりありませんでしたが、低周波磁場(ミリガウス)はかなり大きい数値が確認出来ました。
ただし、かなり密着した状態で測定しましたので、離れることにより磁場は急激に減少します。

オーブンは電子レンジと違い、かなり長時間稼働させますし、出来具合が気になってちょくちょく覗いたりもしますが、あまり近づくのもちょっと抵抗があるかなとは思いました。

今回使用した電磁波測定器トリフィールドメーターTF2の詳細

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