エレベーター内の電磁波を測定しました

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今回はエレベーター乗車時に我々はどれくらい電磁波の影響を受けているのかを調べましょう。
電気を使用すると必ず電磁波は発生します。
エレベーターの昇降にはモーターで駆動させていますので、通常より高い電磁波が測定されるのでしょうか。いざ、出動!

調査方法

調査方法は8階建てのビルを1階から8階までの間のエレベーター内の電磁波を測定します。
測定する電磁波は低周波磁場と高周波の2種類です。
2回に分けて測定することとします。

エレベーターの構造

まずは簡単にエレベーターの構造から。
以下の写真のとおり一番上に機械室があって、そこにモーターや制御盤があり、ロープによって昇降させるという単純な仕組みです。
電気の発生源に近づくほど、電磁波は強くなるので上に近づくほど低周波電磁波は強くなるのでしょうか。

エレベーターの概念図エレベーターの構造図
一般社団法人日本エレベーター協会ホームページより

使用する電磁波測定器について

トリフィールドメーターTF2

トリフィールドメーターTF2を使用します。
低周波磁場と高周波を測定しますのでレンジは以下のとおりとします。

低周波磁場:加重モード(Weighted)のMAG
高周波測定:RF(Radio Frequency)

加重モード(Weighted)とは40Hz~100kHzの測定可能周波数に於いて60Hzを基準として周波数により重みづけをしますので、周波数がはっきりしない場合や人体に対する影響を目的とする場合にはおすすめのモードです。
RFはマイクロ波のことで20MHz~6GHzの主に通信電波に使われる電磁波を測定します。

測定結果

お待たせしました。それでは1階から8階までの変化を動画にてご覧ください。

低周波

ほとんど1mG以下で問題無いようです。
ドアが閉まった瞬間はドアの開閉モーターが影響したのか少し高くはなりましたが、それ以外は1mG以下で推移しました。
それすらも嫌だと言う方は奥の方に乗る方が良いかも知れません。
続いて高周波測定です。

高周波

これはなかなか面白い結果となりました。
エレベーター内の高周波は激減しました。
金属の箱に入ってる状態なので当然といえば当然ですが、予想以上に激減したのには驚きました。
エレベーターを出た瞬間にWi-Fi電波を拾ったのか一気に高くなりました。

そう言えば、ガラケーの頃の電波状況がまだ良くなかった頃に、エレベーターに乗ってる間は圏外になったことを思い出しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

エレベーター内の電磁波に関しては全く気にする必要は無いようです。
というかむしろ影響が減るようです。特に高周波に関しては激減しました。
上の階のモーターに近づくと低周波電磁波が高くなるのではと思いましたが、そこまでは確認することは出来ませんでした。
ドアの開閉時に通電するのでドア付近では少しは上がるものの気にするほどでは無いと思いました。

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

あなたの希望を電磁波測定隊にお願いしよう!

こんな機器や家電の電磁波を測定して欲しい、或いはこんな環境下での電磁波強度を調べて欲しい等のリクエストがありましたら、下記のフォームからご送信ください。

個別にお返事を差し上げることは出来ませんが、次回の記事の候補とさせていただきます。

    コメントを残す

    *

    macco