帽子の中にアルミホイルを入れれば電磁波の影響を減らすことができるのかを検証

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実験スタイル

アルミ箔は高周波の電磁波をシールドすることが出来るので、簡易的な電磁波シールドであれば調理用のアルミホイルで代用することが出来る。
そこで、今回は帽子の中にアルミホイルを装着することで電磁波の影響をどれぐらい減らすことができるのかを検証してみよう。

厚みのあるアルミホイルのほうがシールド性能は高くなると思われるが、今回は100円ショップでも売られているような11μm(マイクロメートル=ミクロン)のアルミホイルを使用します。ちなみに1μmは、100万分の1m=1000分の1mmです。

検証環境について

電磁波(マイクロ派)発生装置について

マイクロ波発生装置は「微波炉」を使用します。・・・って格好つけてみましたが「電子レンジ」を中国語にしただけです。Google翻訳で調べました。^^;
ちなみに英語では「microwave」と言います。日本語に直訳すると「マイクロ波」です。そのままですね。
電子レンジからは携帯電話・スマートフォンが利用する周波数とほぼ同じ2.45GHzの電磁が出ていますので、その漏洩電磁波を利用します。

関連記事:子レンジの漏洩電磁波の測定結果から危険な位置が判明

電磁波測定器について

トリフィールドメーターTF2を使用します。
TF2は低周波から高周波まで測定可能なスグレモノです。
つまみの一番右側のRF(Radio Frequency)が高周波測定モードです。
高周波は20MHz~6GHzの周波数の測定が可能です。

関連記事:NEWトリフィールドメーターTF2のレビュー

トリフィールドメーターTF2

実験詳細

厚紙で頭部を想定したイメージで自作しました。下の写真のような感じで測定して行きましょう
実験スタイル

この状態で電子レンジの前に置いて、レンジを作動させます。電子レンジは空のまま作動させるとマグネトロンを傷めるので大きめのマグカップに水を入れて一番弱い150Wで作動させ、その間に写真撮影をします。
マイクロ波は数値の振れが結構あるので、10枚の写真を撮影してその中で一番低い数値を採用しました。

アルミホイル無しの測定数値

まずはアルミホイルを装着しない、何も無い状態での測定結界です。
5.633mW/m2、ピーク値(赤丸のところ)19.905mW/m2です。
ピーク値とはその時の一番大きい数値が表示されています。
何も無い状態

アルミホイル装着の測定数値

下の写真のように帽子の裏側にアルミホイルを装着しました。
伸縮性が無いので少し破けてしまいましたが、破けを塞ぐようにして何とか半円形に装着しました。
試しに被ってみましたが、通気性ゼロですごく蒸れます。夏は無理です。
アルミホイルを帽子に装着

アルミホイルよ、実力を見せてくれ

10枚の写真を撮影して一番低かった数値が以下のとおりです。
0.664mW/m2、ピーク値(赤丸のところ)2.280mW/m2です。
おおっ!10分の1近くまで下がりました。
アルミホイルを帽子に装着するだけで2.45GHzのマイクロ波をかなり減らすことが出来るようです。
アルミホイル装着時の数値

しかし難あり

電磁波を減らすことには成功しましたが、耐久性と通気性の面で問題ありです。
11μmの薄いアルミホイルを使用したのもありますが、すぐに破れます。また、帽子の裏側全体に上手く行き渡らせるのに結構時間がかかってしまいました。
そして何より通気性ゼロという難点。通常以上に汗をかいてしまうので、汗とアルミニウムが反応して金属アレルギーを起こさないかも心配です。

銀めっきのメッシュ素材がおすすめ

上記の問題を解決できる方法は銀をめっきしたメッシュ状の素材がおすすめです。
銀は食器にも使われるくらい安全な金属なので、直接肌に接触しても金属アレルギーは起こしにくい金属です。
そして通気性に優れたメッシュなので蒸れの心配も軽減できます。
最後に銀をめっきした電磁波シールドメッシュで実験をして終了したいと思います。

帽子に電磁波シールドメッシュを装着

肝心のシールド性能は?

同じように電磁波シールドメッシュをインして電磁波のシールド性能のテストをしてみました。
0.524mW/m2、ピーク値 2.693mW/m2です。
余裕でアルミホイルと同じくらいのシールド性能は証明されました。
電磁波シールドメッシュの商品説明&販売ページへ
電磁波シールドメッシュ装着時の測定

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