今回は、スマートバンドの電磁波を測定しましょう。
数年前にアウトドア用のスマートウォッチ「CASIO PRO TREK」の電磁波を測定しましたが、今回は健康管理をメイン機能としたスマートバンドの電磁波を測定しました。
心拍数や血中酸素の測定等、健康管理に役立つ機能がいっぱいで、睡眠状態の測定まですると24時間腕に装着していることになるので電磁波の影響が気になります。
関連記事:電磁波が気になる人のスマートウォッチの選び方と注意点
測定するスマートバンド
測定するスマートバンドは「Xiaomi Miスマートバンド6」です。
コスパに優れているので人気のようで、AMAZONでも3000以上のレビューが付いています。
測定条件
測定する電磁波の種類(周波数)
スマートバンドは基本的にはスマートフォンとBluetoothで接続して、測定データはスマートフォンのアプリに記録されます。
そのためBluetooth通信の周波数である2.4GHz帯を測定したいと思います。心拍数の測定頻度は最短で1分毎の設定が可能なので、頻繁にスマートフォンとアクセスしていると思われます。
電磁波測定器と測定モードについて
電磁波測定器は高周波専用のTM-195を使用します。
この測定器には色々な測定モードがありますが、今回は任意の時間で最も高い数値を示すMAXモードを選択します。測定時間は1分間としました。1分間で最も高い数値が表示されます。
また、測定単位は、一般的に用いられるのは1平方センチメートル当たりを通過する電力(μW/cm2)とします。
ちなみ、スイスでは携帯電話基地局からの高周波規制値は4μW/cm2 だそうですが、我が日本では1000μW/cm2 とスイスの250倍も開きがあります。今回の測定結果と照らして、参考にしてください。
腕に密着させた状態を再現するために。下の写真のように測定器のセンサー部分にスマートバンドを巻き付けて測定していきましょう。
他の電磁波の影響を受けない環境作り
今や通信電波であるマイクロ波はどこでも飛び交っています。そのため、スマートバンドから出る電磁波だけを測定するためにはノイズ(スマートバンド以外の電磁波)を除去する必要があります。
測定を開始する前に、他の電磁波の影響を受けない環境を作らなければ、正確な数値は分かりません。
今回測定するスマートバンドは小さな物なので、電磁波シールドメッシュを使ってノイズをシールドします。
電磁波シールドメッシュは柔軟な素材で生地と同様に扱うことが出来るので、測定器を隙間なく包み込むことによって、電磁波の影響が無い環境を作ることが出来ます。
結果発表
1分間で最も高かった数値は?
それでは数値0の状態から測定していきましょう。
ご覧のとおり、1分間での最大値は 2.304μW/cm2 でした。
スリープ解除した場合は?
このスマートバンドは常時点灯モードが無いので、数秒でスリープ状態になってしまいます。
そのため、スリープを解除するためにディスプレイにタッチして画面を点灯させてさらに数値が上がるのかをチェックしてみましょう。
ご覧のとおり、スリープ解除によるさらなる上昇は見られませんでした。
まとめ
ご覧の通り、スマートバンドに接触している腕部分には最大で2.304μW/cm2 の電磁波の影響を受けていました。
3年程前にアウトドア用スマートウォッチのカシオ プロトレックの電磁波を調べた結果が2.534μW/cm2 だったのでほとんど同じ数値となりました。当時、プロトレックの裏蓋には導電性のある鍛造ステンレスが使われているので、電磁波の影響はすくないのかもと思っていましたが、肌に接する部分が樹脂のスマートバンドでもあまり違いはありませんでした。
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購入当初は睡眠スコアや心拍数の変化などがスマートフォンで見られるのが面白くて24時間着けっぱなしにしていましたが、今は就寝時はスマートバンドは外して寝るようにしています。
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