寒い季節になってくると手足の指先が冷える。末端冷え性は圧倒的に女性に多いそうだが、おじさんも冷えるのだ。だから、電気あんかは冬の必須暖房機器のひとつになっている。平均すると1日3時間は電気あんかに足を乗っけてる。あまり熱くならないので猫ちゃん用として利用している人も多いそうだ。そこで、今回は電気あんかの電磁波を測定してみよう。
測定する電気あんかについて
ゼピール 平形電気あんか DA-C06H
もっともスタンダードでよく目にするタイプでしょう。ほとんどの電気あんかがそうであるように消費電力は60Wです。これはあくまでも最大消費電力を表示しているので、実際はサーモスタットで温度調整をしているのでもっと少なくなると思われます。サイズからしても当然ですが、電気毛布やホットカーペットに比べると非常にコスパの良い暖房機器です。
電磁波測定器について
トリフィールドメーターTF2
トリフィールドメーターTF2を使って測定します。電気あんかの構造は非常に単純で部品としてはヒーター、ヒューズ、サーモスタット、可変器ぐらいです。従って、電気あんかから出ている電磁波は商用周波数の60Hz以外の周波数は無いでしょうから測定モードはStandardモード(60Hz基準)に合わせて磁場<MAG>と電場<ELEC>を調べます。
この測定器についてより詳しくお知りになりたい方は以下の記事をご覧ください。
⇒ NEWトリフィールドメーターTF2のレビュー
測定結果発表
磁場測定
電場測定
まとめ
測定結果をまとめると以下のとおりです。
ご覧のとおり、強度の切り替えによって電磁波強度が変わることはありませんでした。
磁場が約25mG(ミリガウス)、電場が約100V/m(ボルト毎メートル)となります。
弱 | 中 | 強 | |
---|---|---|---|
磁場(MAG) | 25.6mG | 25.5mG | 24.9mG |
電場(ELEC) | 97V/m | 99V/m | 97V/m |
通常生活する中では非常に高い電磁波であることには間違いない訳ですが、この数値は直接接触している部分での電磁波強度なので、体全体がこの数値の影響を受けているわけではありませんので安心してください。電磁波強度は距離の二乗に反比例しますので、距離が離れれば急激に減衰します。調べたところ20~30cm離れれば電気あんかからの電磁波の影響は無くなりました。
色々なメーカーから電気あんかは発売されていますが、構造自体は単純なのでメーカーが違っても電磁波強度はさほど変わらないと思われますので、今回の測定結果を参考にすると良いと思います。
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