スマホが集まればそれに比例して電磁波は強くなるのかを検証

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以前、海外のYoutube動画で携帯電話で囲んだ乾燥コーンが携帯に一斉に着信することで弾けてポップコーンが出来るというパロディー動画が流行ったのをご存知だろうか?実際にそんな強力なマイクロ波が出ていることはあり得ないが、スマートフォンやタブレットを一箇所に集めればそれだけ電磁波強度は上がるのだろうか。電磁波測定器を使って真面目に検証してみた。

そのパロディ動画を知らない人のために下記に引用掲載します。テーブルの下に何か細工をしているとしか考えられないが、実際にこの動画を信じた人が実践をしてみて、ポップコーンが出来ないなどと言ってる人がいたそうだから笑える。

Pop corn with cell phones

我ら電磁波測定隊はこんなフェイク動画では無く、電磁波測定器を使って真面目に測定してみた。

今回使用した測定器について

スマホが通信する電波はマイクロ波なので、今回はマイクロ波測定器TM-195を使用。

測定モードをMAX(その時点での最大値)にして1分間測定。要するに1分間で最も高い数値が表示されるモードです。スマホは常に通信している状態を保つためにYoutubeの動画を流し続けた。それらを1台~4台まで順番に増やしていった。

測定結果

まずはタブレット1台で測定。16.753μW/cm2
タブレット1台で電磁波測定

スマホを1台追加しました。31.20μW/cm2
タブレット1台+スマホ1台で電磁波測定

さらにスマホを1台追加。33.30μW/cm2
タブレット1台+スマホ2台で電磁波測定

さらにスマホを1台追加。スマホ3台+タブレット1台です。44.96μW/cm2
タブレット1台+スマホ3台で電磁波測定

上記の通信状態測定に加えて、スリープ状態のタブレットとスマホを上記と同じパターンで測定してみた。測定結果は以下のとおりだった。

タブレット1台:6.16μW/cm2
タブレット1台+スマホ1台で電磁波測定:3.112μW/cm2
タブレット1台+スマホ2台で電磁波測定:17.79μW/cm2
タブレット1台+スマホ3台で電磁波測定:13.46μW/cm2

通信状態と違い、台数が増えると電磁波強度があがるという綺麗な形にはならなかった。恐らくほとんどの時間帯はスリープをしているが、定期的に通信していることから不安定な結果になったと考えられる。通信時と比べると明らかに数値は低いものの、スリープ状態であっても頻繁に通信していることが伺える。

まとめ

ポップコーンがはじけるほど電磁波が強くなる訳はないが、スマホを集めると電磁波(マイクロ波)強度は高くなっていくようだ。今回は端末を4台しか集められなかったが、電車の中の状態を考えると、車両という金属ケースの中でスマートフォンや携帯電話が沢山ある状態になっている。特に満員電車ともなれば1車両に200人~250人になるそうだから、その中にある通信機器はひとり1台とすれば200~250台と考えられる。さすがに電車内で携帯電話で話をする人はあまりいなくなったが、スマートフォンは多くの人が通信アプリやインターネットを利用していることを考えれば車両内は結構なマイクロ波が飛び交っているのかも知れない。次回は電車内で実際に測定してみたくなった。

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