小売店で万引防止のための盗難防止ゲートをよく見かけるが、そこを通過する際に我々はどれくらいの電磁波を浴びているのだろうか。電磁波測定器を片手に、さっそく大型ショッピングセンターに出動だ。電磁波が怖くて走り抜けていた方には朗報となる結果が出た。
盗難防止ゲートからの電磁波
調べたところ盗難防止ゲートには電波式(RF)と電磁式(AM)と自鳴式の3種類があるようだ。それぞれ検知する周波数の違いのようだが、いずれも商品に取り付けたられたタグやラベルが防犯ゲートで検知してアラート(警報)を発するというシステムとなっている。
今回調べたのは大型ショッピングセンターに設定されている電波式(RF)の防犯ゲート。RFはRadio Frequencyのことなので、出ている電磁波の周波数はマイクロ波となる。
使用した電磁波測定器
トリフィールドメーターTF2
トリフィールドメーターTF2は1台で低周波の磁界、電界と高周波(マイクロ波)の測定が可能です。
この測定器の詳細についてはNEWトリフィールドメーターTF2のレビューをご覧ください。
調査開始
マイクロ波測定
瞬時値1.697mW/m2(赤丸)、ピーク値4.034mW/m2(青丸)です。
ちなみに、最も規制値が厳しいスイスやイタリアが95mW/m2(9.5cmW/cm2)なので密着した状態でも問題なしと言えます。
動画で撮影
電波であるマイクロ波の数値は頻繁に変動しますので、10秒間の動画撮影もしてみました。やはりピーク値でも2mW/m2前後でしたので特に危険な電磁波が発生してるとは言えません。
ついでに低周波も測定
せっかくなので低周波の電磁波も測定してみましょう。磁界と電界を測定した結果は以下のとおり。
磁界は0.1mG(ピーク値0.2mG)、電界は0V/m(ピーク値3V/m)と全く影響はありません。
まとめ
今回調べた盗難防止装置、電磁波の影響が最も高くなる密着状態での数値ですらご覧いただいたとおり低い数値でしたので、離れて通過する程度では全く問題はありませんのでご安心ください。
電磁波が怖くて走り抜けていた方は気にしなくても大丈夫。余裕しゃくしゃくで悠々と通り抜けよう。