
田舎道を車で走っていると太陽光発電のメガソーラー施設をちょくちょく目にする。小規模なものから巨大なものまでGoogleアースで見てもよく分かる。今回はそんなメガソーラー施設周辺の電磁波測定調査に出動した。
太陽光発電所は勿論、私有地に設置されており、フェンスや柵などを設けており立ち入ることは出来ないので、公道からの測定データとなります。あまり知られたく無いのか外からは何の施設か分からないぐらいの高いフェンスを設けている場合もあるようだ。
森林を伐採しての超巨大メガソーラーなどは土砂災害の懸念などを理由に反対運動があったりするようだが、小規模な物は住宅地の近くにあることもあり、電磁波が気になったとしても、地主が知り合いだったりすると反対するのも難しい場合もあるだろう。
そんな太陽光発電施設の近くにお住まいの方の中には電磁波の影響が気になっている方もおられるだろう。そんな方はぜひとも今回の測定調査結果を参考にしていただきたい。
ただ、調査に出かけた日のお天気は曇り気味でガンガンに発電している環境でなかったのは残念だった。太陽光発電はソーラーパネルで作られた直流の電気をインバーター(パワーコンディショナー)で交流に変換した上で電柱を介して電力会社に送られている。
今回の調査ではインバーターは壁の向こう側で確認することは出来なかったが、電柱への送電線は確認出来たので、その送電線の真下で電磁波測定をすることが出来たのは良かった。
あとはあまり意味は無いと思ったが、柵の隙間からソーラー施設方向の電磁波も測定したので合わせてご覧ください。
それでは測定写真とともに結果をご覧ください。
ソーラー発電所からの電磁波測定
電磁波測定器について
ソーラー発電から発する電磁波の周波数は50Hzや60Hzの交流に変換されているので、電磁波測定器トリフィールドメーターTF2の測定モードは「Standard」の磁界(MAG)と電界(ELEC)で測定します。
この電磁波測定器の詳細については「NEWトリフィールドメーターTF2のレビュー」をご覧ください。
測定したメガソーラー施設について
グーグルアースで確認したところ対象のメガソーラー施設は1000平米ぐらいので面積の土地に約400枚程度の太陽光発電パネルが設置されているようだ。パネル400枚で平均どれくらいの発電量があるは分からないが、お天気や季節によって発電量は大きく違うものと思われる。調査日は曇天だったのであまり発電量は無いと思われる。
磁界(MAGNETIC)測定結果
下の写真をご覧ください。左側がメガソーラーの電柱で右側が電力会社の電柱です。塀の向こう側にパワーコンディショナーがあって交流に変換して電力会社の電柱に送電しているものと思われます。(赤で囲った部分がその送電線です)
メガソーラー側の送電線間近で測定
拍子抜けするほど低い数値でした。
下の写真の上が磁場測定で下側が電場測定です。
磁場は0.5mG(青丸)でピーク値が0.8mG(赤丸)
電場は7V/m(青丸)でピーク値が11V/m(赤丸)
ピーク値とは測定時点での一番高い数値ですが、いずれもノープロブレムでした。
電柱側の真下で測定
メガソーラー側と同様、激低です。
磁場は0.4mGでピーク値が0.7mG
電場は1V/mでピーク値が3V/m
ソーラーパネルに最も近付いて測定
すでにメガソーラー施設の電磁波は問題ないと判断して良いと思いますが、ついでにソーラパネルたちをバックに撮影しておきましょう。
磁場は0.3mGでピーク値が0.5mG
電場は11V/mでピーク値が14V/m
電場は若干高くなったものの誤差の範囲だと思われます。
まとめ
以上のとおりメガソーラー施設周辺の電磁波は全く気にしなくても良さそうです。
但し、測定日は6月の曇天ということで発電量が非常に低い環境でしたので、次回は真夏のガンガンに発電してそうな日に再出動しようと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。