走行中のハイブリッド車の電磁波を測定しました

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センタータンク

このページに来られた方はハイブリッド車にお乗りの方、或いはハイブリッド車の購入を検討中の方で、電磁波の影響が気になっている方だと思います。今回は走行中のハイブリッド車内の電磁波を座席別に測定しましたので、その結果を公開致します。

ハイブリッド車はエンジンとモーターのふたつの動力を組み合わせて走行します。
ハイブリッド車が登場するまではバッテリーと言えば小さな始動用のバッテリーのことでしたが、ハイブリッド車には始動用バッテリー(補機用バッテリー)に加え、車体を動かす程の大容量高出力の駆動用バッテリーを搭載しています。
エンジン始動用のバッテリーは12Vですが、駆動用のバッテリーは200V 以上の高電圧となっていますので電磁波の影響を気にしている人も多いはず。駆動用バッテリーは車体後部にあり、配線は座席の下を伝わってエンジンにパワーを送っています。

測定箇所は実際に着座する運転席、助手席、後部左側、後部右側と合計4か所のシート部分で測定しました。但し、運転席については運転者の動作に影響しないよう、座席の真ん中では無く運転者の太もも横にて測定しています。


車種と測定環境

測定した車種はホンダシャトルハイブリッド2018年式です。この車種も含めてホンダ車は室内空間広くするために、燃料タンクを前席の床下に配置する「センタータンクレイアウト」という技術を使っていますが、プリウスをはじめほとんどのハイブリッド車の駆動用バッテリーはリア(後ろ)に配置されてフロント(前側)エンジンに送電していますので、他社のハイブリッド車も電磁波の数値には大きな差は無いと思います。

また、座席別で比較しますので、なるべく同じ環境で測定しました。信号の無いバイパスを時速約60kmをキープしながらそれぞれ2分間程度を測定し撮影しました。
運転席、助手席、後部右側座席、後部左側座席に加えて、床の電磁波も知りたかったので助手席の床(足元)に測定器を置いても調べてみました。
それでは動画にて測定結果をご覧ください。

測定結果

まずはすべての座席の測定動画をご覧ください。
測定データとコメントにつきましては動画の後に記載します。
動画を見ずに測定結果とコメントジャンプする方はここをクリック

1.運転席の電磁波

2.助手席の電磁波

3.後部左座席

4.後部右座席

測定結果まとめ

さて、どうだったでしょうか?
ご覧いただいたとおり電磁波の数値は目まぐるしく変化しますので、以下のような感じではないでしょうか。

運転席 3~5mG
助手席 5~10mG
※瞬間的に20mGを超えることも
後部左座席 4~6mG
後部右座席 3~5mG

どうも助手席が特別高いようです。後部座席も左座席のほうが若干高いような感じもします。
これは、今回調べたホンダ車の透視図を見て納得しました。
自動車の燃料タンクは通常、後部座席の下や背後に配置されることが多いのですが、ホンダ車は荷室容積の確保や後部に追突された時に後部座席の引火を回避できる等の理由で、燃料タンクを車両中央(前部座席下)に配置する「センタータンクレイアウト」という技術を使っています。
そのため、後部にある駆動用バッテリーからエンジンに送電するケーブルをタンクを迂回させるために左側にケーブルを通しているようなのです。(右側にはエキゾーストパイプを通しています)
高圧送電線の真下の電磁波が強いように、送電ケーブルに近い助手席の電磁波が強いのではないでしょうか。ホンダセンタータンクシステム

そうなれば、送電ケーブルに最も近いであろう助手席の足元(床に置いて)も調べてみました。案の定、びっくりの数値が出てしまいました。動画をご覧ください。

助手席足元

10~30mG、時には50mGも出ています。電気カーペットやドライヤー等、30mG以上の家電製品はありますが、長距離ドライブはちょっと気にかかります。

WHOが認めている人体への影響を防ぐための国際的なガイドラインであるICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)による健康リスクは2000mGなので、全く問題ないレベルではありますが、50万ボルトの送電線の真下、地上から1mの場所で64mGといわれていますので、一瞬とはいえそれに近いぐらいの電磁波を暴露しているということになります。

結論

電磁波が気になる方は電磁波測定器で調べるのがベストですが、既にハイブリッド車にお乗りの方は自車の透視図の送電ケーブルの位置を調べてみてください。
そうすれば、最も電磁波の影響が少ない座席が分かると思います。電磁波は発生源から距離をとることにより急激に減衰します。

ちなみに、ハイブリッド車で最も売れているであろうトヨタプリウスの透視図を探してみました。(※画像はトヨタ自動車ホームページより引用)
プリウスは車体右側(運転席側)に送電ケーブルを通しているように見えます。但し、年式やモデルによって違いがあるかも知れませんのでプリウス乗りの方は各自でお調べください。

プリウス透視図

今回使用した電磁波測定器の紹介

トリフィールドメーターTF2

最後に今回使用した電磁波測定器トリフィールドメーターTF2の紹介です。
この測定器にはつまみの切り替えにより低周波の電場、磁場と高周波のマイクロ波の測定が可能です。
また、低周波の測定は60Hz固定モードと周波数加重モード(Weighted)がありますが、今回は周波数加重モードの磁場にて測定しました。ちなみに、電場に関しては1~2V/mと非常に少ない数値でした。

トリフィールドメーターTF2についてのより詳しい情報は下記ページをご覧ください。
トリフィールドメーターTF2のレビュー

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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