今回はシーリングライトからの電磁波を測定します。スイッチを切った状態と入れた時とでどれくらい電磁波が変化するのかを確認してみた。ライト直下のカバー密着状態での測定に加えて。天井から80cm離れた位置でも測定してみました。
天井から80cmの理由は、日本の住宅の平均的な天井の高さは240cm前後だそうなので、身長160cmの人が立ち上がった状態を想定して天井から80cmの距離でも測定した。
使用した電磁波測定器について
先に写真撮影だけして、後で確認が簡単に出来るように、デジタル表が可能な「AC MILLIGAUS METER MODEL UHS」を使用した。測定可能周波数は13Hz~75KHzで3軸モードで測定した。
測定対象のシーリングライトについて
違いが確認出来るようにタイプの違う以下の3種類のシーリングライトを測定した。
シーリングライト1(蛍光灯2灯)
メーカー:NEC
品番:9LKZ8628-XSG
光源:48W+38W
エネルギー消費効率:91.9 lm/W(6800 lm・74W)
シーリングライト2(蛍光灯1灯)
メーカー:パナソニック
品番:HHFZ5260
ランプ:85形ツインパルック
消費電力:74W
エネルギー消費効率 97.8 lm/W
シーリングライト3(LED)
メーカー:NEC
品番:HLDZB0809
光源:LED(昼光色 6500K Ra85)
エネルギー消費効率:81.6lm/W(4000lm・49W)
測定結果
シーリングライト1(蛍光灯2灯)
天井から80cm下(立った時の頭部への影響をイメージ):0.19mG
シーリングライト2(蛍光灯1灯)
天井から80cm下(立った時の頭部への影響をイメージ):0.26mG
シーリングライト3(LED)
天井から80cm下(立った時の頭部への影響をイメージ):0.11mG
まとめ
LEDは消費電力が少ないので、電磁波も最も少ないだろうと思っていたのだが、そうでは無かった。結果的にはパナソニックの2灯がひとつにまとめらているオリジナルランプを使用した「ツインPa」の電磁波が最も少なかった。ただそれはカバー直下の密着ポイントであって、通常生活する場合を想定して測定した天井から80cmの位置においてはいずれも0.1~0.2mG台だったので違いはほとんど無いようだ。シーリングライトの電磁波に関しては通常の生活ではほぼ問題なしと言っていいだろう。