飛行機内の電磁波環境はどの程度なのかを調査しました

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今回は飛行機内の電磁波を測定したので公開します。
ただ、電磁波測定隊の隊員の中でも最もチキンハートの隊員が調査したので写真があまりうまく撮れていない。
何でも、機内で電磁波測定器を取り出して写真撮影しているところをCAさんに見つかってテロリスト扱いされるのを恐れたそうだ。
電磁波測定器はスイッチを入れても電波を発することは無いので使用に問題は無いのだが、確かに咎められた時に説明するのは面倒だろう。
しかし、機内の電磁波強度はバッチリ知ることが出来たので測定数値を公開します。


搭乗した飛行機について

ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社の「ERJ-170」という機種です。座席78席のリージョナルジェットに分類される短距離用小型航空機です。
最近は携帯電話やスマホの利用がOKの飛行機や機内Wi-Fiサービス付きの飛行機もありますが、今回搭乗した「ERJ-170」は作動時に電波を発する状態にある電子機器はNGです。スマホを機内モードにして電波を発信しない状態での使用は可能です。

イメージ的にはコックピットの近くや翼のエンジンの近くは電磁波強度は高いイメージはありますが、今回の調査だけでは座席の位置の違いによって電磁波強度が変わるかどうかは分かりません。
ちなみに測定した座席は赤マーカー部分の06Aとなります。

使用した電磁波測定器について

トリフィールドメーターTF2を使用しました。
1台で低周波と高周波の測定が可能です。
測定レンジの種類は下の写真のとおり。標準モードの磁場と電場、周波数加重モードの磁場と電場、そして高周波(マイクロ波)と5種類を切り替えて測定しました。
測定モードの詳細を知りたい方はNEWトリフィールドメーターTF2のレビューをご参照ください。

機内の電磁波測定結果発表

離陸前と飛行中の2パターンで調査しましたのでご覧ください。
写真を見ずに測定結果一覧にジャンプ

離陸前

赤で囲った数値が瞬間値で、青で囲った数値がピーク値(前後数秒間で最も高い数値)となります。

<標準モードでの磁場>  瞬間値:2.8mG ピーク値:4.0mG

 

<標準モードでの電場>  瞬間値:1V/m ピーク値:2V/m

 

<加重モードでの磁場>  瞬間値:14.3mG ピーク値:14.3mG

 

<加重モードでの電場> 瞬間値:1V/m ピーク値:2V/m

 

<高周波(マイクロ波)>  瞬間値:0.003mW/m2 ピーク値:0.195mW/m2

 

飛行中

次に飛行中の電磁波環境を見てみましょう。同様に5つの測定レンジすべてでチェックしました。

<標準モードでの磁場>  瞬間値:2.1mG ピーク値:不明

 

<標準モードでの電場>  瞬間値:1V/m ピーク値:2V/m

 

<加重モードでの磁場>  瞬間値:14.2mG ピーク値:16.1mG

 

<加重モードでの電場> 瞬間値:1V/m ピーク値:2V/m

 

<高周波(マイクロ波)>  瞬間値:0.003mW/m2 ピーク値:0.331mW/m2

測定結果

測定結果を一覧表示しました。

測定モード 離陸前 飛行中
標準モードでの磁場 2.8 mG 2.1 mG
標準モードでの電場 1 V/m 1 V/m
加重モードでの磁場 14.3 mG 14.2 mG
加重モードでの電場 1 V/m 1 V/m
高周波(マイクロ波) 0.003 mW/m2 0.003 W/m2

ご覧のとおり、離陸前と飛行中による電磁波の変化は確認出来ませんでした。
測定結果の数値だけを見てもそれがどうなのかよく分かりませんよね。なので、何点か解説しますね。

1.  標準モードで2mG程度なので、特に高いとは思いませんが、加重モードでは14mGまで上昇しています。
これは周波数によって数値が加重されているという意味で、50Hzや60Hzの超低い周波数から割と高めの数十kHzの周波数まで結構広域な周波数の電磁波が飛び交っているものと思われます。

2. 高周波(マイクロ波)の0.003 mW/m2は非常に低い数値です。これは機内で作動時に電波を発する機器の使用を禁止しているためです。
電波を出す機器が無いとここまで高周波環境が低くなるのは驚きです。電車内の高周波環境とは比べ物にならないくらい低いです。

3. 今回利用した電磁波測定器トリフィールドメーターTF2の取り扱い説明書には「通常の家庭やオフィスでは、磁場は5.0mG未満、電場は20V/m未満、高周波は5.000 mW/m2未満です。」との記載があります。
そこから見ると電場と高周波は非常に低い数値となっている一方、加重モードでの磁場が14mGと若干気にかかる数値ではあります。

以上、いかがだったでしょうか?
今回は小型飛行機での電磁波測定となりましたが、大型飛行機の場合には数値は変わってくるかも知れません。
飛行機に乗る機会の多い方は今回の測定結果をご参考ください。

今回紹介した新型トリフィールドメーターTF2のご購入はこちら。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

あなたの希望を電磁波測定隊にお願いしよう!

こんな機器や家電の電磁波を測定して欲しい。
こんな環境下での電磁波強度を調べて欲しい等のリクエストがありましたら、下記のフォームから送信ください。

個別にお返事を差し上げることは出来ませんが、次回の記事の候補とさせていただきます。

コメントを残す

*

by macco